あくるめくる日々

好きなものについて好きな時に好きなだけ騒ぐ

【ポケットモンスターソード】あれこれストーリー感想【プレイ日記2】

あくるめくるです。

 

ポケットモンスターソードシールド、クリアしました。

クリア後の冒険もして、バトルタワーのランクもマスターボールになった感じです。

 

今作は本当に楽しい冒険をして、そしてキャラクター達の血の通っている言葉が好きです。そんなわけで、クリアを経ていろいろキャラクターを中心に感想を書きたいと思います。前回と同じく、ストーリーの解説とかはないです。言及したいところだけ書いています。

 

 前回

akurumekuru.hatenablog.com

 

ここからは内容について触れるので、これからプレイする予定の方は閲覧非推奨です。また、ポケモンの別シリーズのネタバレもあるかと思いますので、そちらも合わせてご注意ください。

 

 

 

 主人公

本当にかっこいい。これはあなたが主役の英雄譚!!というのを見せつけられました。

今作はチャンピオンという立場の重みについても描かれていたような気がします。

ライバルもみんな本気でチャンピオンになりたいと思っていて、そんな中で上り詰めた主人公はとてもすごいし、かっこいいです。

 

個人的には、ダンデとは違う、みんなに協力をたくさんしてもらいながら先頭に立っているチャンピオンになってほしいなと思います。

 

 

ホップ

めちゃくちゃ好きです。ホップだけではなくて、今作のライバルである3人が大好きですね。今作はライバルの描き方がすごく鮮烈……!!!!

発売前情報で主人公とホップをずいぶん残酷な構成にするなと思っていたんですが、ここの関係性が本当に鮮やかで……だからこそ今回の冒険がひとつの英雄譚に思えたんだろうなと感じます。

 

英雄というとBWの主人公とNの構図を思い出しますが、あれとは全然違った空気でした。BWはNのキャラクターもあって、どこか浮世離れした感じの英雄譚に思えたんですが、こちらは泥臭く輝く英雄譚という感じです。BWがポケモンの中ではダークな作風なのに比べて、ソードシールドは王道を貫いていたという違いもあるかもしれません。

 

負けた時本当に悔しそうな顔をしますし、こらえきれず床を踏みつける感じが感情の処理の仕方を迷っている姿に思えて好きです。

ホップはかなり周りに気を使う感じの子だと思うんですが、そういうホップが床を踏みつけるのは、本当に悔しさをこらえきれないんだなと感じます。

そこまで悔しくても「オマエが いてくれて よかったぞ!」と言えるホップがかっこいいです。

ホテルで主人公が突撃なインタビューを受けた時も、「ちょいちょい 失礼な 質問 しちゃってるぞ!」と言ったりして、大事な意見を通す強さがあって好きです。

 

クリア後思い悩んでいたので心配していましたが、ジムリーダーたちがホップをそれぞれの形で評価していて、胸が熱かったです。

そして、伝説のポケモンが確かにホップを選んだという事実。確かにホップは英雄なのだと感じました。

 

ホップが最後博士の道を選んだ時は驚きましたが、考えてみれば伏線はいたるところに張られていたんですね……。

ホップの憧れのままにチャンピオンになったダンデと、ダンデを見てチャンピオンを目指したホップ、複雑な兄弟だと思います。

主人公が外からチャンピオンをかっさらったことで、この兄弟のある種の呪縛が解けた部分がある気がします。

 

ところでホップ、ポプラのクイズ全問正解だったみたいなのですが……ホップは女心がわかるんですね……。

 

 

ダンデ

すごく血の通ったチャンピオンで、衝撃を受けました。

クリア後のバトルタワーでのどこか落ち着いた物腰を見ると、今まではチャンピオンとしてのイメージを崩さず振る舞ってきたんだなと……。そのチャンピオンにしても、ホップとの約束を守ってのことというので、周りの理想を体現してきたひとという印象を受けました。

もちろんポケモンバトルは好きだと思いますし、勝つのが好きというのは嘘ではないと思います。決して不幸なキャラクターではないと思いますが、才能があるゆえにひとりで背負い込んでしまうみたいですね……。

周りの期待に完璧に応えられる力があるのが、本人にとっては少し災いかもしれないと個人的には思いました。

ただ、昔はダンデが主役の物語があったというのを冒険の端々で見せつけられるので、基本的には前向きに、純粋にチャンピオンを目指してジムチャレンジをしたんだと思います。

 

 

ソニア

大好きに拍車がかかりました。博士になったソニアを見て、心の底から嬉しかったです。ああ、大好きだなあと思いました。ホップに「博士」と呼ばれた時に、「お、おうっ!」って戸惑いながら嬉しそうに言うのすごく好き。

マグノリア博士に背中を押されて始めた旅で、ソニアは見事成長してみせたんですね……本まで出して、けっこう順風満帆。

クリア後新しく入った助手に裏切られた時も、くよくよタイムがすぐに終わって、ばっちり立ち直ったりして……精神的にものすごく強くなっていて眩しいです。

 

クリアした際に、ダブル予約特典のアートブックを見ていたんですが、ソニアが「年下でも平気で甘える」って書いてあって、崩れ落ちました。わかる……ソニアそういうところある……。

甘えられるって大事な才能だなと、ソードをクリアしてひしひし思いました。

ダンデとソニアはかつてライバル関係だったようですが、正極に位置するふたりだったように思います。料理に道案内と、傍目にはダンデの方がしっかり者のソニアにお世話されているように映ったかもしれませんが、その実ダンデの方が甘えなく自分で道を切り開いて行っていて、ソニアは誰かについていくひとだったのかもしれません。

ダンデやローズなど、「大人」として行動する人はたくさんいましたし、ソニアもそういう発言はしていましたが、ソニアは周りを頼ることができる人だからこそ、大きく道を踏み外すこともなければ、孤独になることもないんだなと思います。

 

 

マグノリア

少しでも黒幕を疑って申し訳ない気持ちでいっぱいです。

善良で落ち着いた博士でしたね……。結局「しっぺがえし」が取り越し苦労な感じで特にひどい展開とかはなかったのですが、あの研究所裏の「しっぺがえし」はなんだったんでしょう……。

 

 

ローズ

なんかこう……参ったなあ〜〜という気持ちになりました。

 

ローズはガラルを牛耳る地位に立ち、成功を収めていたのかもしれませんが、それでも夢破れたジムチャレンジャーのひとりだったんだなと感じます。準優勝は、優勝じゃない。

「大人はね プライドが ジャマしてね 正直に 話しあえないんだよ」

この台詞が、昔のままではいられないことを見せつけられます。

 

ローズのバトル前のモーション、かつて冒険をした少年だったことを思わされて、刺さりに刺さりました。ボールを見て頷いてポケモンを繰り出すなんて、今のローズのイメージとは合わないんですけど、ローズはそういうやつなんだと思ったら、好きになりました。

「大人」に染まりきっているようでいて、まだ「少年」を宿しているのがローズという男なんじゃないかと思います。多分、大人になりきっていたらもっと生きやすいんじゃないかと思うんですが、まだ根っこの部分が燃えているので、ダンデとの関係がよけいにこじれているというか。

世間的にはこれ以上なく大成しているのに、ローズの物腰にどこか卑屈さと満たされなさを感じるのは、そういうことかなと思います。

 

ところで、ダンデを「騎士」で自分を「姫」に例えるローズ、関係性のこじれが極まっている気がします。

「ダンデくんが 話を きいていたら こんなことには ならなかったのにね!」

とか……振り向いてもらえないから構ってもらいたいひとかっていう……。

「わたくしを 助けるために 彼は 試合を捨てて やってきたんだ」

とか……。

 

ダンデはダンデで、ローズが問題を起こした時に自分を責めて飛び出したりしたので、ここのふたり難しいですね。

ローズに限らず、チャンピオンであるダンデの特別を得ることは、簡単なことではないんだろうなと思います。

 

ローズが悪役だったかというと、難しいですね。

ローズ、基本的に悪いひとじゃないです。迷惑な人ではあったかもしれないですが。

ガラルを思う気持ちに偽りはないですし、それがから回って今回のことが起こったというような。ダンデがローズに協力しようとしていたということもあって、結果的に大惨事になったという感が強いです。

 

最後あっけなく自首をしたのが、すごくローズらしいと思いました。歴代のボスキャラはけっこう行方をくらませたりするのですが、ローズはそういうことしない。

中盤で抱いていた「妙に物分かりがいい」という印象は、クリアしても依然あります。

ローズ、意見を戦わせないんですよね。それが傷つかないための処世術なのかなと思ったりもします。ローズは演説が好きと自分で言っていましたが、会話は好きじゃないんじゃないかなと。

 

ローズ好きな台詞多いんですが、主人公が効果抜群の攻撃をした時

「厳しいねえ…… 厳しすぎるよ そういうの よくないんじゃないの?」

って言うの好きです。

正直真意は全然わからないです。厳しさで言うと、ビートに対するローズの姿勢の方が厳しいような気がしますし。

でも、オーバーキルのような意味合いで言っているなら、なんとなくわかるようなわからないような、という台詞で好きです。

実力のある、将来的にはチャンピオンになる実力を持つ主人公が、全力でぶつかることは「厳しい」。良くも悪くも、主人公は手加減した勝負はしない。ジムリーダーに向いてない気がします。

それはきっとダンデもだと思うので、余計にローズは思うのかもしれない……そうだったらなと思います。

 

 

オリーヴ

かわいい。かわいい!!バトルかわいかったです。本当に。

ヒステリックなキャラクターだったのは納得と信頼ですが、今作表情豊かなので、見ていて面白かったです。

 

自分勝手のようで主体性がなく、誰かの傘の下でこそ力が発揮されるタイプの人という印象です。秘書に向いてますね……。いや、秘書というものをあまりわかってはいないのであれですが……。

 

あれだけかわいい手持ちを揃えて、相棒がダストダスなのすごく好きです。きっとそう思ったひと他にもいるんじゃないかな〜〜と思います。オリーヴ、外ではきりりとしてますけど、家ではだらしない感じのひとなんじゃないかな。オンオフの切り替えが激しそうです。つまりかわいいです。

 

 

マリィ

かわいい。終盤応援で力を出す時、マリィの応援があまりにかわいすぎて、めちゃくちゃ力が出ました。

自分を破った相手を応援することは難しいことだと思うのですが、迷った挙句に応援すると決めてくれるマリィの心意気が好きです。

戦う前に「けっきょく あたし自身が チャンピオンに なりたか!!」って言い切るところがとても好きで、そんなマリィだからみんなも応援したくなるんだなって。「みんなの エールが あるったい!」かわいい。マリィには、応援をプレッシャーに感じず、力にできる強さがあります。

あと、兄貴をすごく尊敬していながら「勝利のために キョダイマックス!」するしたたかさも好きです。尊敬していたって、主義をすべてなぞる必要はないということをわかっているんですね。

「みていた みんなを 熱狂させたんだ」と喜ぶところが、エンターティナーとして表現するきょうだいという感じがします。

 

ジムチャレンジ中に兄貴に「チャンピオンに なるけん ジムリーダー できんよ」と言ったの、痺れに痺れました。ジムリーダーになった後も、マリィはマリィのままで、安心感があります。クリア後の戦いでも、負け続けに納得がいっていないと口にする不屈さが格好いいです。闘志を燃やし続けるライバルがいてくれるなら、主人公は孤独にならないです。

 

ローズと結局何もない感じで驚いているんですが、さらっと隠れ設定があるかもしれないので油断しないでおきます。 ネズがローズを嫌っているのは確かなので、何かしらはあると思うのですが……。

 

 

ビート

ものすごくかっこいい。生き様に惚れました。

「アアッ! こんなに 暑苦しく 思いを 語るなんて ぼくの キャラじゃ ないのに!」って自分で言っちゃうの好きです。キャラクターに反することをしてしまう感じが人間を思わせられて好き。ポプラさんも多分そういうところがお気に入りなんでしょう……??

「ぼくの ハートは 砕けてなんか いないんだ!」

この台詞が本当にかっこよくて、これを聞いた瞬間、好きだなあって思いました。

ビートの目にハイライトが入ってバトルが始まって……アツいバトルでした。

 「大いなる ピンクを みせましょう」って、ちゃんとポプラさんのキャラクターも踏襲してファンの期待に応えてしまう感じが心憎い。

バトルが終わった時も「みなさまに フェアリーの よさは 伝えましたよ」と言う感じが、真面目というか完璧主義です。「まっすぐだし ひねくれてもいる」。すごく好きです。

そういう部分をホップも感じているのか、「正直 ウザイけど トレーナーとしては すごいよな」って讃えています。「まじめだからね」を選択すると、「ああ、ポケモン勝負を みていて 努力しているのは わかったぞ」って笑顔で言うホップが言うんですよね。眩しい。

 

 

ポプラ

大好きでどうしようかな、と思わせられるキャラクターです。

とらえどころがないまま振り回されに振り回されました。

「そもそも ビートの 人生に 他人が 口を はさむのは なしさ」

と諭した後に

「もっとも あたしは めちゃくちゃ 影響を 与えてやったけどね!」

とか笑顔で言っちゃうところが大好きです。

 こういうポプラの人生に他人は口を挟めない!!

 

 

キバナ

天候めちゃくちゃ変えてくるひと。あられにした時に不意に褒められました。照れる。

キバナが折れずにいられる理由はなんだろうと考えていますが、いい意味でナルシストなところがあるからかもしれないなーとか思います。

「激しい 戦いを 終えて…… いまは 晴れ渡った 空のように 澄みやかな 気持ち なんだよな!」

「なんて いえるか!」

のところ大好きです。エンターティナーなんですが、それを本人がきちんと楽しんでいるというか、無理がないというか。

「チャンピオンで ないのに オレと ポケモンは うぬぼれていたようだ!」

とはっきり言うキバナの潔さが好きです。

ブラックナイトでガラルが混乱している時、「ブラックナイトも 大変だな ちょっとだけ 同情するぜ!」と言うキバナ、実力者をさらりと認めていて好きです。

横にいるロトム図鑑、表情豊かでかわいいです。キバナが負けた時困り眉なんですよね。

 

 

シーソー

………………髪型どうしたの?

ソニアに安直なニックネームをつけられても仕方がないくらい安易な髪型を自身で選んでいて、え、それともまさか天パ……??さすが王族……。

盲目的な小物気味な敵好きなので、シーソー嫌いじゃないです。ホップを煽りよる。そして言い負けるホップ。

伝説のポケモンをゲットすると、鮮やかに手のひらを返してくる感じも好きです。

ガラルの王族は英雄ではなかったということなんでしょうか。

 

 

ザジアン・マゼンタ

登場の仕方が英雄!!!!

ブラックナイトとの戦い、アツいバトルでした。ザジアンをゲットせずにクリアする展開は驚きましたが、クリア後にきちんと戦わせてくれました。

曲、曲が!!バトルタワーもずっとこの曲にしていました。

最初迷いの森で戦った時に、「この曲がアツい曲になったらアツい」と書いた気がしますが、本当にそれを叶えてくれました……。

実は一度倒してしまったのですが、なんか「そうじゃないわかるだろ」みたいなテンションで君臨されて、いろいろ申し訳なかったですね。

 

 

カレーライス

深淵が見えない。

一度もリザードン級になれないのですが、何が足りないんでしょう、真心?!?!

図鑑埋めるのが楽しくて、けっこう作りました。いろいろツッコミを入れたいカレーもあるんですが、異文化でハッチャけるのはむしろ正しいので、なんかもうこれでポケモンも主人公も喜んでいるんだったらそれでいいんじゃないかという気がしてきました。

カレーライス自体がトンデモメニューなことを忘れてはいけないですね……。

 

 

 

エール団

スパイクタウンのジムトレーナー?!

特に悪役らしいこともせず、反省してくれて、応援してくれて、いいひとたちでしたね……。

今回も前作に次いで、悪の組織がないシリーズだったんじゃないかなと思います。

組織の中で少し悪い部分があっても、組織全体が悪いわけじゃない……清濁併せ呑む世界……。

応援してくれるエール団、すごい応援してくれて元気が出る。

 

 

まとめ

すっごく楽しかったです。

描写のひとつひとつが洗練されていて震えました。

ゲーム自体は終わりましたが、とても好きなゲームのひとつになりました。また、次の旅立ちを待ちたいと思います。

 

 

ポケットモンスター ソード -Switch

ポケットモンスター ソード -Switch

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: Video Game